GitHub Enterprise 2.14をリリース

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GitHub Enterpriseの最新リリースでは、ユニファイドサーチ機能により企業における開発環境でもオープンソースコミュニティのパワーを活用できるようになりました。より多くのプロジェクトの実現にお役立てください。
GitHub Enterprise 2.14を利用するには次のリンクからダウンロードして、インスタンスをアップグレードしてください。

Enterprise 2.14のダウンロード

新機能概要

ユニファイドサーチ機能

GitHub EnterpriseだけでなくGitHub Business Cloudも利用している場合、ファイアウォール越しに、GitHub.com上のオープンソースのリソースへもアクセスできるようになります。セキュリティを犠牲にしなくても、パブリックコンテンツを検索して、GitHubコミュニティ全体とコラボレーションできます。

ユニファイドサーチ機能の詳細はこちら

Checks API (パブリックベータ)

Checks APIは、継続的インテグレーション、lint、受け入れテストをGitHub上で行うための高度なツールを構築できる、インテグレータ向けの機能です。従来、インテグレータはStatuses APIを使用してビルドの成功や失敗をレポートし、詳細情報へのリンクを含めていました。新しいChecks APIを使用すると、ビルド中により多くのステータス情報を指定でき、より詳細な情報を収集できるので、ユーザーのエクスペリエンスはよりシームレスなものになります。

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複数のIssueテンプレートを提供

Issueテンプレートを複数作成することができるようになりました。またテンプレートの設定プロセスも改善され、今までよりもさらに簡単にIssueテンプレートの管理ができるようになりました。これは特に参加メンバーが多いプロジェクトのマネジメントに最適です。複数の用途に合わせて最適なテンプレートを各々設定することで、ノイズを減らし、より管理しやすく、また貢献を促しやすくなります。

Issueテンプレートの詳細はこちら

ホワイトスペースの無視

コードをレビューする際に、diffにホワイトスペースの変更がいくつも含まれていると、重要な変更を見逃すおそれがあります。今回のリリースではdiff表示が改善され、ホワイトスペースの変更はスキップする機能を実装し、コードの更新箇所だけを表示できるようになりました。diff設定をクリックして、自動的にフィルタリングされるようにビューを変更してみてください。

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ホワイトスペースの無視に関する詳細はこちら

複数レビュアーの必須化

プロジェクトの規模が大きくなると、複数のレビューアーによるコード変更の確認が必要となる場合があります。今回のリリースから、Protected Branchの設定上でPull Requestに対して複数のレビュアーを指定することが可能となりました。この機能により重要なプロジェクトにおいて、想定外の変更が生じないように保護できます。

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複数レビュアーの必須化に関する詳細はこちら

管理がより簡単に

サポートチケットの自動化

GitHub Enterpriseで直接サポートチケットを作成して診断情報を送信できるようになりました。これにより今までよりさらに迅速にヘルプが受けられるようになりました。また、コマンドの出力を使ってサポートチケットを直接アップロードできる新しいコマンド「ghe-support-upload」を作成しました。

アクティブでないユーザーの管理

2.14では、ユーザーがアクティブでないとみなす日数のデフォルトのしきい値が、30日から90日に変更され、開発者はより長い期間アクセスを保持できるようになりました。また管理者はこのしきい値を自身のチームの方針に合わせて変更することもできます。

休眠状態のしきい値に関する詳細はこちら

匿名でのGitアクセス

GitHub Enterprise環境がプライベートモードの場合、パブリックリポジトリに対する匿名でのGitアクセスを設定できるようになりました。これにより、継続的インテグレーションのツールやビルドマシンでコードにシームレスにアクセスして、テストやパイプラインのデプロイを実行できるすることがより簡単にできるようになります。また、git submoduleを使用するGoプロジェクトやSwiftプロジェクトの配布が簡単になります。

匿名でのGitアクセスに関する詳細はこちら

その他のアップデート

  • プロジェクト権限の改善:チームのプロジェクトに対する権限とパブリックプロジェクトを作成する機能をより細かく設定できるようになり、組織内のプロジェクトへのアクセス権を持つユーザの更新が簡単になりました。
  • ユーザホバーカード:プロジェクトコラボレータのアバターやユーザ名が表示されている場所(一部を除く)にマウスカーソルを置いて、そのコラボレータに関する詳細情報を参照できるようになりました。これには、開発者とコラボレータとのやり取りに関する固有の情報も含まれます。
  • ジャンプ機能:GitHubの検索バーをクリックするか「/」キーを押して、最近表示したチームのページ、リポジトリ、プロジェクトにすばやく移動できるようになりました。
  • 個人および組織のダッシュボードの改善:個人と組織のダッシュボードが改善され、アクティビティの投稿の表示数が増え、コンテンツの構成が見やすくなりました。

アップデートの詳細なリストについては、リリースノートをご確認ください。

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